設立概要
昭和5年度(初年度)
商工省が工業組合設立に当たって取った方針は、品種別に1県1組合であった。しかし、岐阜県は、県内陶業の特殊事業を尊重し、多品種を含めた地区別1組を本省に了解させ、これにより、地区別輸出工業組合が組織されることになる。地区を越えて品種別組合を設立したコーヒー碗皿業者だったが、この方針にそって5年3月限りで滝呂地区組合員が退会(滝呂は笠原、多治見と合同して西南部輸出陶磁器工業組合を設立)、新たに下石地区陶業者が加わり、輸出中碗組合を6月に発展的に改組し、妻木輸出陶磁器工業組合が設立になった。組合員112人は宗禅寺で設立総会を開催してスタート、これをして現妻木陶磁器工業協同組合の起源とする。
地区組合の昨日強化を目的に、11月、岐阜県輸出陶磁器工業組合連合会が設立認可され、さらにこれが中心となって瀬戸、常滑各工業組合に働きかけ、6年2月の日本輸出陶磁器工業組合連合会設立へと進んでいった。
昭和6年度(変則)
「重要輸出品工業組合法中改正」があり、組合は地区内の国内向け製造業者を加えることとなり、組合の名称も輸出の文字を消し、妻木も7月に総会を開いて定款を変更、下石地区の和物業者を加え、組合員257人となり、名称も妻木陶磁器工業組合と改称した。
昭和22年度
21年12月、商工協同組合法制定公布により、妻木はトップをきって、22年3月7日発起人会、3月14日創立総会、4月15日設立認可の運びとなり、「妻木陶磁器工業協同組合」を設立した。